2002.4.20.潮来

反応がない。
早めに勝負を決めておかねばと、反対側のオダポイント、アシ際ポイント、バイブレーションポイントと素早くチェックし攻めていくぱおん。ヤツが来る前に釣っておかねば、全てが終わってしまうかもしれない。
ルアーをスーパースポットからモデルAに交換した途端だった。
「うお!?」
きた! と言ってもバスじゃない。土手の上から手を振る人物。
アシ際も反応がない…
ヤツだ。フォークだ。呪いの男だ。チェストハイのウェーダーを装着したフル装備の状態でフォークが口を開いた。
「ふぉふぉ。反対側のオダもアシ際も出ませんでしたよ」
…だろうな。何しろ先に俺がチェックしておいたからな。
フォークの行動パターンなど読めているので先回りしてやったのだ。いつもいつも運を奪われてばかりもいられない。
「じゃ、次の場所に行くので…」
バイブレーションポイントを攻め始めたフォークにそう告げ、ひとり逃げるようにポイントを変えるぱおん。フォークが次に狙うのはおそらく水路Bだろう。先回りだ。
現れてしまった!
水路Bに到着。利根川に出てみる。なんと水がない。この時期、水田に水を引き込むために大量に取水しているので水位は下がり気味なのだ。そういえば与田浦も減水していた。
あまりに減水していて、利根川では釣れそうにないが、後々のために様子を見てみる。テトラやゴロタ石などが露出しているので、普段見えないポイントの状態がよくわかるのだ。なるほど、昨シーズンにヒットが多かった辺りではテトラが崩れていたり、ゴロタ石が積み上がっていたりと変化が多い。
ふと、振り返ると水門近くに人影がある。フォークだ。
やはり、ここへやってきたか。しかし、この状況では何も釣れないだろう。フォークに背を向け、さらに水中の様子を調べていると、突然、強烈な水音が響き渡った。
ドッバーン!!
何事だ!? ま…まさかフォークがビッグフィッシュを…!?
振り帰ってみるとフォークが水中にいる。チェストハイのウェーダーを履いてはいるが、なぜかフォークは背中から倒れこんでいる。川に落ちただけのようだ。根掛かりしたルアーを外しに藻で覆われた護岸の上に立つと滑ったという。
「藻は滑るんですか!?」
混乱しているのだろう。フォークは当たり前のことを呟いていた。
帽子も沈んでいた。憐れ、フォーク。
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