2002.9.7.ラオスから来た男3

カメ女は問いかける「子供の送迎えは如何なさるおつもりなのですか?」
「…きょうは大潮ですから…」ラオスから来た男は唐突に答えた。

恐らくどこの家庭にもある、ありふれた夫婦の会話。だが内容は全く噛み合っていない。
列島通過中の台風に刺激を受けた秋雨前線が、前夜から断続的に強い雨を降らせている。
 
未明の出撃は見合わされた。釣りには絶好のコンディションだというのに。
娘がミニバスケを熱心にやっている。
天気が良ければ、自転車で行ってくれるのだが、雨天は送迎えをしなければならないのだ。
時間は冷酷に過ぎていく。
ラオスから来た男は次第に焦燥感に駆立てられていった。
出撃か否か?決断が迫られている。そう、昨夜観た映画、クリムゾン・タイドの指揮官デンゼル・ワシントンのように。
「とれあえず、いってみます。降りそうだったら何時でも連絡してください。忍忍!」
何時ものことだが、何が忍忍なのか全く判らないのだが、ラオスから来た男は瞬く間に疾走していた。

潮来から自宅への帰還は、一時間以上かかってしまいリスクがある。
近場であれば30分以内で帰れるので、久し振りに印旛水系を偵察してみようという戦略である。
 
まずは、高崎川に来てみることに。
橋の欄干に立って、様子を窺ってみる。
後ろが高崎川です
数年前であれば、6月位から多くのアングラーが訪れていた高崎川だが、この日は全く釣人の姿は無かった。土色をした水が結構な勢いで流れている。
「釣れる気がしねぇ…」っていうか、釣れるのかも知れませんが、ルアーを投げる気にならなかったので30秒で移動することに。

棲水路にやって来た。時刻は既に正午を回っている。
10年程前、熱心に通ったスズキボートの船着場にやって来た。
土手の上から水路と西湖を一望してみることにする。
印旛沼はほぼ満水状態
なんという事だろう、土曜日だというのにボートは全くといっていいほど、出船していないではないか。
釣人の姿も殆んど、無い。
ホンの4〜5年前だったら、早朝から数多くのバサーで賑わい、レンタルボートは引手数多だったというのに…
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ワームをやったがノーバイト アングラーのいないボート置き場は寂しい
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