2002.9.29.潮来

「出発は4時ですよ!」
仁に出撃時刻を連絡した。金曜の夜に宮崎の出張から戻ってみると、東京は雨だった。しかもかなりの本降りだ。そこで土曜日の出撃は見合わせ、日曜日に釣行することと相成った。その日曜朝に迎えに行く時刻を仁に電話で確認していたのである。
「…い…いや…それなんじゃがな……」
仁は震える声で話を始めた。一体どうしたのか?
「あ…明日はやめておこうかと…。か…体が…いうことをきかん…ワシも年じゃのう…」
ヨボヨボの老体が限界に達しているようだ。帰りの運転手として確保しておきたかったのだが、あまり無理をさせると老人虐待で非難を浴びるかも知れぬ。ひとりで行くとしようか。

ところが出発前に電話があり、以前一緒に釣りをしたことのあるまっちゃんが現地で待っているという。
大栄で高速を降り、まっちゃんと合流して北利根に向かう。まずはバイブレーションポイント。
土手の上に立ってみると風もなく、鏡のような水面には生物反応が多数。これは釣れそうな雰囲気だ。早速、トップからスタート。反応をみてみる。
ワシ、年なんじゃ…
来週は行くからの…。
延々とクレイズやクレイジークローラーを引いてみたり、バズを投げまくってみたり、バイブを引いてみたりした。何事も起こらない。水温が下がっていてバスがスローなのかも知れない。

こんな時の解決法のひとつがエリアを変えることだ。本当は利根川に行ってみたいが、今の時間、まだ水位が低いと思われ、もう少し時間がたってからの方がいいだろう。ひとまずアシのあるエリアを試してみて、その後、川尾池へ行き、それから利根川と移れば時間もちょうど良い。

アシ際ポイントに行って、スピナーベイトでチェックを入れてみたが、予想した通りに反応はない。今日の北利根は厳しそうだ。それでは野池で手堅くバスを手にしておこう。
川尾池に到着。水はかなり少ない。
リリーパットの周りをスピナベで探ったが全く反応が見られない。それなら…とバイブレーションに替えて、オープンなところを絨毯爆撃である。何しろ、必ずここにバスはいるのである。池はバスの居場所が分かっているので自信を持って投げ続けられるのだ。
バシュッ!
「!!…フィッシュだ…ウム!?」
25cmほどのスモールサイズだった。小さい。もっと大きいのが釣りたい。もっと岸際に、護岸のヘチに大物が着いているかも知れない。さらにタイトに岸際を攻めていく。と、ブルッと微かなアタリが…
うむ。ホントにギリギリ20アップだ。
「よし! フィッシュ!」
強烈なフッキング! なんと20cmを1mm超えるバスが合わせと同時に飛んできたのだ。グッジョブ!
岸際にいるバスは小さい。狙いを沖目に変えてみよう。
沖へ、沖へとフルキャスト開始。今度こそ大物を仕留めるのだ。バイブレーションをややゆっくり目に巻く。わずかに伝わってくる振動に変化が現れた。
「フィッーシュ!」
思い切りあわせてみた。しかし手応えはない。石に当たっただけなのか? 巻き上げてみると10アップの小バスが付いていた。サイズは下がる一方だ。10アップを釣らせたら世界一の男、その名に恥じぬ釣りをしている。
10アップ。口に指が入らない。
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