2003.3.16.潮来

3月15日、土曜日、朝。
ポツリ、ポツリと雨が落ち始めた。と、間髪を入れず、ぱおんの携帯が鳴った。
「雨が…降り始めましたよ…」
泣きそうな声で訴えてきたのは仁である。翌日の初出撃を控えて天候が気になっているらしい。予報では日曜日はお出掛け日和になると言っていたが、予想されたのと天候の変化が微妙に違ったので不安で堪らないようだ。困った男である。
明日は暖かくなるからと安心させてやると、仁はいきなり不遜な言葉遣いになった。
「ランデブーポイントを変更するぞ!」
いつもは、ぱおんが自宅前まで迎えに行っているのだが、会社の車を返しに行く必要があるとのことで、仁の会社で待ち合わせにしろというのだ。その変な会社は本所吾妻橋にある。仕方ない。行ってやるか。

土曜深夜、2003シーズンの初出撃のために車を走らせる。新宿南口前の甲州街道を走り、四谷を抜け、半蔵門を過ぎて靖国通りへ。夜明け前の都心は閑散としている。日中はあれほど活気溢れる神保町の街並みも死んだように眠りについていた。人が居なくなった街は、これほどにエネルギーを失うのか。過疎になった田舎が寂れていくのも判る気がする。
隠れていた男、仁。
闇に潜んでいたことで心が高揚しているようだ。変な男だ。
怪しい会社の前に滑り込んだのは、約束の15分前。どうやら仁はまだ来ていないようだ。と、横の車の室内灯が点灯した。目を凝らすと、仁が得意げにおにぎりを食っている。なぜ隠れている必要があるのか。本当に困った男なのである。
錦糸町から高速に乗り、一路潮来へ。期待に胸を膨らませていたが、水郷大橋の所の電光掲示板に気温3度と出ているのを見て少しめげてしまった。まだ春は遠いのか。
しかし与田浦セブンに立ち寄った頃には、どこから攻めるかでワクワクし始めていた。与田浦か、北利根か。それとも野池か。
考えがまとまらぬまま、寒い時期に実績がある与田浦の様子を見て回る。与田浦橋から下流方向へ。しかし踏ん切りがつかず、仁の希望で目標を北利根に変更、牛堀公園前のテトラ帯へ向かう。ここも冬から実績が上がっている場所である。
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