2004.3.21.潮来

暑さ寒さも彼岸まで、と昔から言われるが、これはまさにその通りで、秋分を過ぎてから真夏日になったことはないし、春分の後に冬日にもならない。
そう、今日からが本当の意味での春本番であり、完全に冬は忘却の彼方へと消えていったわけである。
だが、潮来へと向かう車の中には、重苦しい空気が立ちこめていた。
昨日は雪が降ったのである。
妙に冷え込んでいて、水温も降下中。春先のこの時期は、水温が下がると一気にバスの活性も落ちてしまう。かなりキビシイ状況だ。とりあえず釣りはやってみるが、おそらく今日一日、何の反応も得られまい。そんな諦めムードが最初から漂っていたのである。
よほ〜い、俺だヨ。今年もやるぜ
まずは反対側のオダポイントに入った。
ぱおんはハーフスピンを投げていたが、仁は何やら怪しいルアーをキャストしている。ミノーのリップに板オモリを貼り付けて、アイの位置を後ろにした改造ルアーである。ヒロ内藤のホームページで紹介されていたアイデアで、スポーニングの時期に威力があるというのだ。
小魚がバスの卵を突ついている様子を模した動きを演出できるとのことで、仁は得意げにボトムノックさせている。
と、仁のロッドが弧を描いた。ウキウキしながら仁がリールを巻くと、木の枝が姿を現したのだった。
春が来たはずなんだけどな…
水路Bへと移動してみる。
先週は、ヘラ師がいたので、水路の中を攻めることができなかったが、今日は誰もいない。モデルAでボトムを叩きながら、シャローを攻めていく。
ドザザザーッ!
背後で何か大きな音がした。仁がビッグフィッシュでもヒットさせたのかと、驚いて振り返ってみると、道路の真ん中で仁が引っくり返って、手足をバタバタさせている。いったい何のまじないなのか。
「わ…罠が…トラップが…」
意味不明なことを口走るので、精神錯乱でも起こしたのかと心配して近寄ってみると、どうやら電柱のところに輪っかになった紐があって、それに引っ掛かって転んだらしいのだ。人騒がせな男である。
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新しいオダを作るために、大量の木が沈められている。 仁のロッドが弧を描く。
「重い! こいつは大物だ!」
大ぶりな枝が、ルアーを咥え込んでいた。
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