2005.4.23.潮来

伝説の男が舞い降りた。
釣れない男暦二十余年、数々のアブレ逸話を持つゴッチ先生が、水郷潮来は牛堀のテトラ帯に姿を現したのである。くそ寒いマズメ時から半袖シャツに薄手のジャケットをまとい、どう見ても釣りに来たとは思えない姿である。
マズメ時の牛堀。おそらくこのくらいの時刻が活性タイムではあるまいか。集合は六時にしておいたが、ゴッチ先生にバス釣りのいろはを教える必要もあり、ずっと早くにやって来たのである。

「あれ? もうここへ来たんですか?」
川辺に出てみると怪しい男がいていきなり声をかけてきた。まだ薄暗いので誰だかよく分からない。駐車場にブラックマシンが止まっていたことから考えて、もしやブラック商会のツヨなのか…?
俺がノーフィッシュ伝説の男、たなゴッチだ。将棋の先生なのでゴッチ先生と呼ばれている。
「お久しぶりです」
ツヨではなかった。針外しさんである。今日の針外しさんは酔っ払っていなかったので、以前に会った時とは見違えてしまったのである。
さて、早速テトラ帯を攻め始めたわけだが、冷たい風がビュービューと吹いていて水面は波立っている。これでは活性タイムも何もないんじゃないか。でも西風だから風裏になる逃げ場はあまりない。集合時刻を六時にしておいたので、みんなが来るまでには相当な時間があろう。しかしそれまではここにいなければいけない。失敗した。
と、ゴッチ先生が岸際でゴソゴソと何かやっている。どうやら護岸のエッジにルアーを引っ掛けてしまったようだ。しかし足元のルアーには目もくれず、水の中を覗き込んでオロオロしている。何をしているのか?
「うわあぁぁ…携帯が…。携帯が…」
何と胸ポケットに入れていた携帯電話を落としてしまったのだ。潮来に降臨するやいなや携帯電話をリリース。ゴッチ伝説は始まったばかりだ。
け…携帯が…。半袖でも大丈夫なのは脂肪のコートを着ているからサ。
スゥゥーッ。幽霊のようにトモが現れた。
ソロリ、ソロリ。ドス黒い企みを腹に秘めたヒサシが木立の影から近寄って来た。
みんな他のメンバーを出し抜いてやろうとマズメ時からやって来ていた。まったく困った連中だ。
だがこれが幸いした。全員が揃ったことで、すぐにも移動ができる。こんな寒い所では釣りにならん。せめて日が当たる対岸へと移動しようか。
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「いよっ」。トモ&ヒサシも登場。 やっぱ日の光はありがたいでおじゃる。 横利根水門横のアシ周りは春に実績があるけど…
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