2005.11.26.潮来

ついに今年もこの時を迎えた。最終戦である。
このところ冷え込みが続き、水温はすでに例年の十二月のそれになっている。状況は厳しい。
だが、焦りは全くない。なぜか? それはボーズになるために潮来に向かうからだ。ボーズとなってファイナルを迎えるのである。万が一、釣れてしまったら、ボーズになるまで来なければならないが、次週は納会が予定されている。今日はボーズに終わるしかないのだ。
霞ヶ浦のホームページで確認すると、水温は十一度台に下がっている。十一度。これはバスがシャローにいる水温ではない。つまり爆釣隊が得意とするシャローのストラクチャー攻めでは結果が出ないことを意味する。だって魚がいないんだから。
もう一つ言えることは、魚がいないということは、先にキャストしようが後になろうが同じということだ。慌てて出かける必要もない。日が昇ってからの出撃としようか。
「何を言っているんですか。我先ですよ!」
仁が目をむく。この男、先週にマグレで釣れたものだから調子に乗っている。今回も早いうちから出かけて、各ポイントを先に攻めて回ろうというのだ。やれやれ、仕方ない。早起きしますかな。
仙台では多くの種類の駅弁を売っている。出張時の楽しみの一つだ。
朝五時に仁の運転で出発。
ぱおんは助手席で駅弁を食っている。昨日の仙台出張時に買っておいた栗ご飯弁当である。
昨日は大変だったのだ。車両故障で新幹線が止まってしまって。そのために帰りが遅くなり、今日は疲れが残っている。ホクホクと栗ご飯を頬張って、少しは体力を回復しておかなければね。
潮来に到着。まずは冬の定番、与田浦から。このところ、それなりの実績を上げているブレイクポイントに向かう。
「ん? 車が止まっているぞ。トモかな?」
「い…いや、違う…。あ…あの男は!?」
仁が我先キャストを決めるんだと意気込んでいたオダにルアーを投げている男がいた。その男はこちらをチラリと見て、してやったりと口元を歪めて薄ら笑い。腹黒い男、ヒサシである。
車を降りてヒサシに状況を聞いてみると「何も反応がない」などと言いながら、親指を立てて得意になっている。どうやら釣れる釣れないはどうでもよくて、ぱおん等を出し抜いたことに満足しているようだ。
「いやぁ、何かいい気分ですよ。ヒャハハハハ!」
肩を落とす仁を見下し、唇をなめなめ嘲り笑うその姿は、テレビで見る悪役そのもの。まさに腹黒い本領を発揮である。
先回りする。人の裏をかく。それが俺の生きがい。腹黒い人生。
でもシャローに魚がいなけりゃ、先回りしても同じだよね。
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トモも合流してきた。朝イチは寒い。早く陽が射してこないかな。 久しぶりに全員が揃っての釣行だ。ボーズへの挑戦… 栄養ドリンクが俺の必需品。高価なヤツが効く。
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