2006.11.4.潮来

愚かなる将軍がいた。仁である。
ぱおんは必勝の戦略として「朝イチの大利根東公園前作戦」を言上した。しかし、仁はそれを一笑に付し、暗いうちに「しけたポイント」に向かった。
潮来大橋の下で、期待感をみなぎらせて仁がキャストを続けている。ぱおんはそれを冷めた目で見つめていた。
ぱおんはキャストをしない。無駄なことはしないのだ。車の外に出てみると空気がひんやりとしていて肌寒い。車のハッチを開け、ラッドステップのウォームスーツを取り出して、上に羽織る。今年もそういう季節になってしまった。
空が白む頃、ガッカリした表情で仁が戻ってくる。何をそんなにしょげているんだ。最初から分かりきっていた結果じゃないか。
仁がお得意のしけた場所だ。
仁はハンドルを握り、大利根東公園に向かい始めた。遅きに失する男だ。せっかくの必勝の戦略も時機を誤っては何にもならない。ぱおんは思った。この男、今日はボーズに終るだろうな、と。
大利根東公園の駐車場で仁を降ろすと、ぱおんは同ポイントの最下流地点まで車を走らせた。遅れた時間を取り戻す必要がある。遅刻した分、ポイントまで歩いていては間に合わないのだ。
川に出ると、ひとまずジャーキングに反応するバスがいるか確かめてみる。ルアーはインスパイアM1ミノーだ。このミノー、リップがあまり水を掴まない。そのためにジャーキング時の抵抗が少なくて、楽にジャークを続けられるし、ダートスピードが速く、かつトリッキーに動くので、フィーディングに入った活性の高いバスを誘うのに効果的だ。反面、動きが早くて大きいから、低活性のバスでは追いつけない。急な冷え込みがあった時とかは、例えばログなどの方がバスを誘いやすいだろう。この日のバスは、早い動きに十分に対応できると思われるので、M1ミノーをチョイスしたのだ。
数ある国産ミノーの中で、なぜM1ミノーなのか? それはウチの店で売れ残っていたからサ。でもいい動きだぜ。
ポーズを少なめに、高速のジャークを繰り出して広範囲に探りを入れていく。上流へ向かって進んでいくと、やがて乱杭のエリアに入ってきた。と、オレンジの服を着た怪しい男がトップをやっている。それは仁だった。
駐車場のところで降ろした仁は、そのまま上流方向へ釣り上がると思いきや、なんと下流へと釣り下り、ぱおんが狙っていたエリア近くまで来ていたのだ。珍しくトップを投げているが、何の反応も得られないようだ。
仁の登場を機に、ここから引き返すこととし、ルアーをウォーターソニックに替えた。前回に釣れたルアーであるし、逮捕状を結ぼうとすると仁が「えぇ〜!?」と言ったからだ。
続きへ  2006年の釣り一覧へ  トップへ シマノのトリプルインパクトだゾ。今日のハズレくじは俺がいただきだァ!
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