2008.5.24.潮来

「まだ甲府です。行けません」。金曜日の夜、涙まじりのメールが仁から届いた。
あの男、五月になってから一度も出撃していない。部屋でルアーをいじるばかりの哀しい生活だが、出撃して来ないことには、情けをかけてもやれない。次週は好きに釣らせてやるかな。

さて、今回は午後から雨が予想されるので、午前中に勝負を決めなければならない。利根川は濁りが入っているし、このところ結果が出ているエセハチから攻めてみよう。
ガツーンとしたバイトでエキサイティング。そろそろバジングに反応が良くなる季節だぞ。

朝一番でエセハチ下流の漁港へ。
ここで注意しなければいけないのはヒサシの行動である。あの男もエセハチにやって来るに違いない。それも割りと早い時刻に。そして、僕が狙うスポットを先回りして叩いていくだろう。
つまり、その前に攻め切ってしまわないと、ハードルアーによる釣りは厳しくなってしまう。ルアーが違ったり、微妙に攻め方が異なっていれば何とかなるのだが、腹黒い男、全く同じルアーで、同じピンスポットを、同じような動かし方で攻めるから始末におえない。
しかしまぁ、今日は少し早めに来たから、ヒサシが来るまでには一時間くらいの猶予があるだろう。

水面が鏡のようなので、まずはトップから探りを入れる。タイニークレイジークローラーで漁港のヘチ、アシ周り、水門の前などを手早くチェックする。しかし、ベイトがピチピチするだけで、バスは飛び出さない。
ハーフスピンと逮捕状を併用しながら、もう一度、順に攻め直していく。ハーフスピンがアシのそばに着水した途端、水面が波打ったが、食ってはこなかった。着水地点がいけなかったか…
すぐに撃ち直しても食わないだろうから、ここは後でフォローするとして、アシを一つ越えて10メートルほど先に移動し、そこでもアシ際を撃つ。ゴゴン!
やりぃ〜の二匹目。少しポイントを休ませたのが良かったのか? 今日はいい感じだゾ。
「うわっ、きた! 乗らない! うわっ、またきた! 乗らない!」
二回バイトしてきたが、フッキングに到らない。しかし、あそこに食い気満々のバスが潜んでいるのは間違いない。もう一度、今度は水面を波立たせながら、バジングで引き切った。バシッ! 思い切り引ったくられた!
「フィッシュ!」
暴れる。暴れる。元気なヤツだ。引きの強さから、かなり大きいかと思ったが、意外やレギュラーサイズ。でも楽しい一匹だった。

気を好くしてさっきの場所をフォローに戻る。いま釣れたバスを参考に、今度は少し沖に投げて、バジングで通してみる。ズガン!
「フィッシュ! 狙い通りだぜィ」
サイズは先のと同じくらいだが、狙いが的中しての一匹は最高だ。満足度が全然違う。
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