2009.5.23.潮来

目が覚めると、空は白み始めていた。
寝坊だ。
タックルをクルマに積み込み、慌てて出発をするが、時すでに遅し。今この瞬間にも、ヒサシがエセハチの地でキャストをしているだろう。

戦略変更。いきなり水路へ向かう。
ヒサシはエセハチの後、必ず水路に回るだろう。朝マズメを逃した今、せめて水路くらいは先に撃っておきたい。

神水路に到着。ヒサシはまだいない。よし、間に合ったゾ。
手前側に仁がいて、2人で魚を並べて撮影中。

ポイントを半分ほど撃たずに先へ行き(仁のために残しておいて)、まずはテキサスを落としていく。手前側を先に探っておいて、後から向こう岸をスピナーベイトで撃つのである。

ポイント端までのテキサスには反応なし。予定通りスピナベに替えて、対岸をチェックしていく。ゴゴン!
「フィッシュ!」
いい感じのバイトでレギュラーサイズが釣れてきた。ふと、向こうを見ると、仁もバスを抜き上げている。ダブルヒットだ。珍しい。とりあえずバスを並べて撮影しておくか。

撮影後、仁が北利根川に出ていったので、Uターンポイントの逆側を撃つ。先に仁がスピナベでやって、何も起こらなかったというから、ルアーを変えてテキサスで撃つ。コン!
「フィッシュ! フィッシュ!」
テキサスで誘い出した1匹。めずらしく上手くアタリが取れた。いつもこうだといいのだが…
レギュラーサイズを続けてゲット。水路の際でなく、真ん中辺で食ってきた。曇り空で薄暗いから、バスはウロつき回っているのかもしれない。
まだまだイケそうだ。しかし、その時!

フオォォォー!
ハラワタまで腐ってしまうようなエンジン音が響いてきた。間違いない。ヤツだ。ヤツが来たんだ。

フオォォ! フオォォォ!
コーナーから黒い瘴気をまとったクルマが飛び出してきた。ドライバーズシートの男が凄い目でこちらを睨み付け、やがて向こうへと消えて行った。

「で、出ました。腹黒い男が。こちらを睨んで、去って行きました」
慌てて仁に報告する。直後、そのヒサシから電話が掛かってきた。
「この水路はもうやったんですか」
どうやら、ボク等がさっきまでやっていたUターンポイントにいるようだ。よしよし、適当にぼかして話をしてやろう。釣果も秘密にしておこう。
「い、いや〜、仁は外に行きましたよ」
「で、ここはやったんですか? ん? 食いました」
な、なにィ? 慌ててヒサシの元へ行く。今日は慌ててばかりだ。
「いまそこで。ワームを投げ込んで、電話してたら釣れましたよ。ひゃはは」
ヒサシが得意気に言い、小馬鹿にしたように笑った。
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