2010.1.16.パル佐野

テキサスプロを気取ったって所詮は人間の技。この神気取りが実力の違いを見せ付けてやろう。
2010年の初釣りは管理釣り場フィッシングパル佐野になった。あのバス釣り神、nnn男爵からテキサス勝負を挑まれているのだ。

この時期のパル佐野の問題点は恐るべき寒さだ。藤代は東京よりもグッと寒いが、パル佐野はそれに輪をかけて寒い。防寒対策が重要だ。足、膝、腰、腹、首、手にカイロを装着、ヒートテックや防寒ブーツを完全装備で陽当たりのいいポイントに立った。

早速、スピナーベイトやスイムベイトなどを撃っていくが、全く反応がない。男爵はサクッと10匹釣ると、椅子を用意してマッタリ、そしてテキサス勝負を挑んできた。

秘策リザード対決は却下になったので、この日のために用意してきたリングシュリンプをテキサスに組み、丁寧に探りを入れていく。
ゴゴン! グングングン! ロッドが満月にしなった!
男爵が釣り上げたゾンビバス。何と死体にも一時的に命を送り込み、口を使わせることができるのだ。このゾンビもしっかりと口にフッキングしていた。

男爵のロッドが…

終り。

テキサス対決は神が勝利した。


その後は神のレクチャーが始まった。初めてのパル佐野に苦戦しているケンケンさんや、一番魚が溜まっている場所に陣取っていたトモに釣り方を教えている。そのテクニックの一つにマイクロピッチシェイクがあった。

トモがシェイクしている所に、神が手を添えた。
「うわあぁぁー!」
悲鳴を上げるトモ。添えられた手が電動バイブのように振動していたのだ。僕も同様に手を当ててもらったが、あれは凄い。触れた途端、ビリッとくる感じ。これが神技の秘密なのか。

この振動について、男爵が解説してくれた。実際に水面近くまでルアーを上げて、トモのシェイクとどう違うのかを見せてくれたのだ。
当日、男爵はあまり釣りをせず、コーチばかりしていた。それでもその日のパル随一の釣果。つけ上がるのも仕方ないかも。

トモがシェイクすると、ルアーは見事に震えた。ワームのテールもよく動いている。
今度は男爵だ。ブイーン。
ち、違う。ワームが動かない。
トモのシェイクだとワーム自体が微妙に上下にも動いているが、男爵だと、ワームはビシッと固定されている感じ。それでいて、ワームから周りにビィィ…と波動が出ている。超音波歯ブラシを水に入れ、スイッチを入れると、ビィィと波動が出る感じを想像してもらえばいいだろう。

これはバスを怒らせる手の一つだと男爵は言う。同じ動きをずっと続けるのが効くのだ、と。
しかし、このテクニック、教えてもらってもにわかにはできない。相当に練習を積み、筋肉や神経が適応しないと、どうにもならない技である。事実、トモにもできなかった。トモはウチのメンバーでナンバーワンの技術を持つ男。いや、バサー全体でみても一流に属するテクニシャンである。そのトモをして修行をせねば使えぬ技…。男爵は言う「世間一般のマイクロピッチシェイクは、僕に言わせれば全然マイクロじゃないですけどね」。

こ、これが神技…。この微細波動が男爵を神たらしめている要因だったのか。僕は初めて禁断の神の領域に踏み込んだ気がした。ところが…
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